【三津田高1】物理基礎や物理の進度が遅くなってるってホント?【2025版】
コムタスでは毎年、高1の6月から「物理基礎」の授業を、理系志望者向けに開講することにしています。この記事ではその授業のお知らせもしますが、その前にそもそも「物理基礎」とは?ということについてお話ししますね。
申し遅れました、わたくし物理基礎を担当します横川と申します。
さて、すでに物理基礎が難しいと感じている人もいれば、
「まだ物理基礎はいいかな」
「難しくなってから塾に行こう」
などと考えている人もいることでしょう。
ここでまずお伝えしておきたいことは、「三津田の物理の進度が遅く・内容がややゆるやかになってきている」ということです。
シラバス(授業進度の予定)や実際の進行が遅くなっているという事実
県立高校では、年度当初に「シラバス」という授業進度の予定が配布されます。学年別にざっと見てみましょう。
三津田高1「物理基礎」のシラバス
三津田高校の「物理基礎」は、文系・理系の生徒が一緒に高1の時に学ぶカリキュラムになっています。
例えば2025年の高1物理基礎のシラバスは、ざっくり以下のようになっています。
- 1学期中間: 速度まで
- 1学期末: 加速度~力のつりあい
- 2学期中間: 運動の法則~熱と仕事
- 2学期末: 仕事~熱
- 3学期末: 波~音~電気~エネルギー
高1のシラバス自体は2017年以降、変化していません。
ただし、1学期中間テストは2022年までは実施されていたのですが、2023年以降は実施されなくなっています。こういったところに「遅く・ゆるやかに」の一端を垣間見ることができるでしょう。
また、これは主観的な言い方になってしまうので話半分に捉えていただきたいのですが、ここ数年、生徒から聞き取る問題の内容が易しくなってきているように感じます。これは文系の生徒と一緒にやってるからかな、と解釈しているのですが、理系に進むポテンシャルのある生徒にとってはもったいなくないかな?と心配でもあります。
三津田高2「物理」のシラバス
「物理」は理系の生徒のみを対象とした科目で、物理基礎の2倍ぐらいのボリュームがあります。三津田高校では高2・高3で学ぶことになっています。
「物理」のシラバスには顕著な変化があります。
【2023年まで】
- 1学期中間: 平面運動~落体~剛体
- 1学期末: 運動量~円運動~慣性力
- 2学期中間: 単振動~万有引力
- 2学期末: 気体
- 3学期末: 波~音
【2024年~】
- 1学期中間: 平面運動~落体
- 1学期末: 剛体
- 2学期中間: 運動量~慣性力
- 2学期末: 円運動~万有引力
- 3学期末: 単振動~気体
スタートは一緒(平面運動)ですが、赤色を付けた「気体」で比べると、2023年までは2学期で終わっていたのに、2024年以降は3学期末までかかることが明記されています。
以前に比べて「1学期分の内容が高3に持ち越された」ことになるのですが、受験の日付は変わっていないので、最終的に全範囲を終えるべき日付(だいたい高3の11月頃です)は動きません。ということは、どこかで内容を加速せざるを得なくなっているはずです。
さらに実態としては、2024年の実績(生徒からの聞き取り)では、高2の3学期末に気体の全範囲は終わっておらず、余った部分は高3の1学期中間に回されました。この程度の微妙なズレは生じうるので、問題というわけではありませんが、高3に相当な内容が持ち越されているのは傍から見ていると不安です。
ちなみに私の手元にある物理の教科書は約420ページあり、現在のシラバスで進む予定なのは136ページ、実際に進んだのは111ページ(教科書の26%)です。高3に残される分量が多いですね。
高3に大量に残される問題をどう解決するか?コムタスの解決法
このように高3に多くの内容が残されてしまい、かつ高1のときの学習内容が理系の生徒にとっては「ゆるやか」である現状に対して、コムタスでは以下のような解決策を提案しています。
- 少しだけペースを上げる(具体的には、高2のうちに物理の教科書50%を終える)
- 少しだけ問題の難易度を上げる
そんな絶妙なこと、できるの?と言われそうですが、できます。我々は呉市で23年間にわたって三津田の生徒を指導しているので、三津田の生徒についての感覚はきっと相当に研ぎ澄まされたものを持っています。ご安心いただきたいと思います。
授業の評価は?
卒業生に後輩向けのメッセージを毎年書いてもらっているのですが、その中にときどき、私を名指しで書いてくれているものがあります。いくつかご紹介しましょう。なお、以下に出てくる「ハカセ」とは、わたくし横川のニックネームです。
- 「ハカセの授業はすごいです。理科のセンスも一緒に身に付きます」(三津田→東大 KK君)
- 「ハカセの物理・化学の授業では、起こっている現象の本質的な部分も教えてもらえます。難しくはありますが興味深く、現象を見る目も身につきました」(三津田→広大医学科 KJさん)
- 「ハカセからママフクⓇなどの勉強法を教えられ、物理と化学の偏差値がぐんぐん伸びて共通テストでは9割近く取れた」(三津田→九工大 YD君)
- 「いつの間にか物理や化学が得意になり、模試の点数も地道に上がっていきました」(三津田→広大 NNさん)
- 「物理の点がどう頑張っても上がらなくて、学校でも物理は諦めろと言われていたけど、コムタスに来てから点が2倍以上伸びた」(三津田→大分大 KKさん)
そのほか「卒業生の声」を探っていただければ、いくつかそれらしいものがあることを見つけていただけると思います。
体験授業もあるので、ぜひ皆さん自身の目で確かめていただきたいですね。
講座概要
日程
- 日時:毎週金曜 19:30~21:00 ※他の授業とは重複しません
- 開講日:6月13日(金)19:30
- 定員:20名
受講のメリット
- 学校よりも少し難しく、でもきちんと分かる
- 高1の今から、受験に間に合うペースと深さで学習
- 定期テスト・共通テスト・2次試験 どんなテストにも対応可能
説明会・体験授業
生徒様対象の説明会を以下の日程で行います。
- 5月28日(水)18:00~18:25
- 6月4日(水)18:00~18:25
また、6月13日(金)の初回授業は体験参加が可能です。すでにお申し込みいただいている方との公平性を保つため、以下のようにさせていただきます。
- 継続受講される場合:6/13分から受講料を頂戴いたします。
- 継続されない場合 :料金は不要です。
※受講料についてはお問い合わせください。
最後に - 物理は理系の生徒の一生を左右するかも
数学IAと物理、どちらも共通テストで100点満点です。にもかかわらず、何となく物理を後回しにして「まだ大丈夫」と根拠のない安心感をもって高3を迎えてしまう生徒が後を絶ちません。
理系の生徒にとって、物理ができるかできないかは一生を左右する要因になる可能性があるため、私たちも様々な方法で広報したり、生徒に伝えたりを頑張っています。この記事を読まれた方がどうか適切な判断をしてくださることを願っています。
ご不明点はお気軽にご相談ください。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
【あわせて読みたい】2024年に書いた記事ですが、共通テストの特徴なども含めて参考にしていただけると思います!
【三津田高1】物理基礎がグングン伸びて90,100も夢じゃない【2024版】