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スタッフブログ 2019年11月

模試で100点取るには?「量より質」か「質より量」か

呉駅前校校舎長の横川です。
 
忙しくしているうちにもう大学入試が迫ってきていますね。
 
今年はブログの記事をあまり書いてきていませんが、今春の卒業生が書いてくれたような指導をさらに改良して続行しています。
 
 
今年もマーク模試で満点を取る子が出てきました。
 
 
「もともといい点の人なんでしょ」と思われそうですが、例えば物理については
 
6月=74点 → 9月=72点 → 11月=100点
 
という推移をしています。そんなに良くないですよね。今までに蓄積してきた力が無事に出せた結果が今回の100点なんだろうと思います。
 
ではこの子はどうやって力を蓄積してきたのでしょうか?
 
◇ ◇ ◇
 
ここでちょっと話がそれますが、私わりとプロ野球が好きなんです。そのため元プロ野球選手の里崎智也さんのyoutubeチャンネルをたまに見たりしています。そうするとある日、こんな動画が目にとまりました。

サムネイルが独特で、「量より質!?それはありえない」とどぎつい文字が並んでいるのに興味を惹かれました。もしかして里崎さんは「質より量」の主義者なのでしょうか。
 
「質より量」はおかしい
 
コムタスでは「質より量」という考えは明確に否定しています。これは「低質な練習を大量に繰り返しても、低質なことしか身につかない」という経験則に基づきます。例えば野球を上手になりたい人が、おかしなフォームで1000回の素振りをしたとしましょう。これで上手になるでしょうか?むしろおかしなフォームが確立してしまうのではないでしょうか。だからわざわざ「打撃コーチ」という人がいて、毎年工夫を凝らして選手を指導しており、選手の打撃成績が低迷したらコーチが解雇される。それぐらい「正しい方法」というのは重要なわけです。
 
勉強の場合は「内容をよく理解していないのにたくさんの問題を解く」というのが「低質な練習」に相当します。なぜ低質なのかと言いますと、以下のような理屈です。数学を例にとって説明します。
 
(1)とりあえず問題文を読む
(2)何をしていいのか分からないので解答を読む
(3)解答には「○○の式を使うと...」などと書いてある
(4)なるほど○○の式を使うのか~と思って真似をする
(5)次に別の問題を読み、○○の式を使ってみたが答えが合わない
(6)解答を読むと別の「××の式」を使うことになっている
(7)その××の式を立てると答えが出た。
(8)次に、、、(→(5)に戻る)
 
このように「解答に○○をすると書いてあるから○○をする」ということを繰り返しても、実際のテストには応用が利きません。だってテストのときには「○○をせよ」と書いていないわけですから。
 
「学校の課題はきちんとこなしているのに成績が悪い」というタイプの子はこのパターンに陥っていることが多い印象ですね。言い換えるとこの勉強方法は「その問題だけは解けるようになる」という方法なので、全く同じ問題や、数字だけちょっと変えた問題ならば対応できます。ですが「同じ式が使えるが見た目が全く違う問題」には対応できませんし、またそもそも「なぜ今その○○の式を使うのか」ということを認識していないため、模試などには対応しきれません。
 
これが「質の低い勉強を繰り返す」という姿の末路です。こうなることが分かっているので、コムタスでは「質より量」という指導はいたしません。
 
では「量より質」なのか
 
里崎さんの話がずいぶん膨らんでしまいましたが、それでは「量より質」なのでしょうか。
 
これに関してもちょっと注意が必要です。
 
というのも、いかに上質な勉強だとしても、学習内容が定着するのにはそれなりに時間がかかりますし、理解したことを「見た目が全く違う問題」に適用する練習には試行錯誤も必要です。ですから「量より質」と思い込むのも危険です。ということは・・・
 
要するに「質の高い勉強を、できれば長時間行う」というのが一番いいわけです。
 
そういった観点で冒頭の卒業生の記事を読んでいただくと、コムタスが質と量の両方を向上させる場となっているということを感じていただけるのではないかと思います。
 
例えば
「コムタスの最大の魅力は『問題の読み方』を教えてくれる点にある」(質)
「家で勉強できない私が目標の勉強時間を確保できたのは」(量)
などです。
 
今年もさらに磨きをかけて塾生を引っ張っています。
 
◇ ◇ ◇
 
ここまで書いてから里崎さんの動画を見てみると、なんと里崎さんがおっしゃっているのは
 
「一流選手は質の高い練習を長時間行っている」
 
という意味のことでした。なんだ!それなら同じ意見です。里崎さんがサムネイルで「量より質!?それはありえない」と書いていたのは、「量より質という言い方で『楽して上手になろう』と思ってませんか?そんな甘いことは成り立ちませんよ」ということを伝えたいためだそうです。確かにそれは納得です。
 

英語民間試験の導入延長を受けて

大学入学共通テストへの英語の民間試験の導入が延長となりました。

以前から制度自体に不備が指摘されていたので、ついにこうなってしまったかという思いです。すでに民間試験を意識していた高2生は残念に思う部分もあるでしょうが、しかしここで落ち着いて考えてみましょう。どの試験を受けるにしても結局必要なのは「英語力」です。コムタスでは4技能を鍛えていくように授業や英検対策を配置していますので、制度が変わったからといって実はそれほど慌てる必要はありません。
 
本記事では、新しい共通テストの英語がどういうものなのか、それは「英語力」とどう関係しているのかをまとめてみたいと思います。
 
【リスニングの配点が20%から50%にup】
センター試験ではリスニングの比重が20%でしたが、新しく始まる共通テストでは50%となります。ですからもはやリスニングは「添え物」ではなくリーディングと同等の仕上げをする必要は出てきます。
 
コムタスでも当然、リスニング対策を行っています。その内容を少しご紹介します。
 
1. まずは聞き取れない原因を考える!
当然ですが、聞き取れない音は何度聞いても聞き取れないので、なぜ聞き取れないかを理解し、実際に自分で発音する・・・という手順で指導していきます。こうするとその音が聞き取れるようになります。
 
いわゆる「英語のシャワーを浴びる」というのは、英語上級者にとってはいいのですが、まだ聞き取れない音がたくさんあったり、文法が固まっていない状態ですと、リスニング能力を伸ばすことはできません。まして受験となると、残り時間が限られていますので、効果的にリスニングを学習する必要があります。
 
2. 文法は大切!
上に「文法」と書きましたが、「リスニングやスピーキングに文法はあまり必要ないのでは?」というイメージを持たれるかもしれません。しかし4技能すべてにおいて文法が土台となっています。
 
文法力があると、聞き取れなかった音を文法的なアプローチで補完することもできますし、リスニングで流れる音声(特に会話形式)は語句が省略されながら会話が進んでいきますので、やはり文法力は必須となります。
 
スピーキングもライティングと同様に語句を正しく組み立てなければ、相手に正しく意図が伝わりません。より高いレベルで正確にアウトプットしようとすると、やはり文法力が必要となります。「文法的に間違えていても相手が理解してくれるだろう」という考えだと、相手任せのコミュニケーションとなってしまい、実社会では通用しませんね。
 
したがって、コムタスでは文法を設計図にし、「聞く・話す・読む・書く」の各技能を伸ばすようにしています。
 
お気づきと思いますが、一昔・二昔前の入試にあったような、重箱の隅をつつくような文法問題の話をしているのではありません。もっと本質的な「英語の骨格」が本来の英文法なのです。我々が指導しているのはそういった英文法です。
 
 
【やみくもな物量作戦は無駄!】
勉強はとにかく量!と思い込む高校生ってたくさんいます。
 
でも「リスニング対策は聞きまくる、長文対策は読みまくる」といった方針でやみくもに物量をこなしてしまうと、同じ間違いを何度もしてしまうのです。同じことを何度も繰り返してしまうと、それが体に定着してしまいますよね。例えばスポーツにおける素振りなどを想像してみてください。間違ったフォームで素振りを繰り返してしまうと、その間違ったフォームが癖になってしまいますね。
 
その結果、時間を無駄にし、本来の「使える英語」が身につかなくなってしまいます。
 
ですからコムタスでは「正しい方法で量をこなせるように」という観点で指導をしています。英語に関してはそれが「文法を軸として4技能を運用する」という方針なわけです。
 

 
【いろいろなテストがあるけれど】
英検、GTEC、共通テスト、私大入試、国公立大入試…と様々な形式の問題が存在し、それぞれの試験の特徴はありますので、問題傾向は把握する必要はあります。
 
ですがどのテストも最終的には「英語力」、すなわち「文法を軸としてそれぞれの技能を運用すること」を問うているのです。
 
試験が変わるたびに「試験のための英語」を学習していると、物量に頼らざるを得ず、効率的に学力が備わっていきませんし、まして今回の民間試験の延期のように急な変更があった場合に今まで費やした時間が無駄になってしまいます。
 
現高2からスタートする共通テストには過去問はありません。だからこそ、コムタスではどんな試験にでも対応できるように、基盤となる文法を指導し、塾生が各技能を適切に運用できることを目指しています。「4技能」という言葉が独り歩きしていますが、まずは各技能の根本にある文法基盤を学習し、正攻法で試験に臨んでほしいですね。

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